日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2013年年会
セッションID: R3-02
会議情報

R3:高圧科学・地球深部
Fayaliteの高圧相転移の再評価
*小野 重明
著者情報
キーワード: 鉄オリビン, 相転移, 高圧
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

上部マントルを構成する主要鉱物はオリビンであり、そのオリビンの鉄端成分であるFe2SiO4 (Fayalite)の高温高圧条件での鉱物物性を知ることは、上部マントルのダイナミクスや進化を理解するうえで極めて重要である。本研究では、FayaliteのSpinel構造への相転移に注目し、放射光X線を用いたその場測定法により、相転移圧力の再評価を行った。高圧実験では、マルチアンビル型高圧発生装置を用いた。また、放射光施設はKEKまたはSPring-8を利用した。本研究で決定された相転移境界は、約5GPaであり、過去の実験と大きな矛盾はなかったが、相転移境界の傾きに差異が認められた。

著者関連情報
© 2013 日本鉱物科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top