日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2013年年会
セッションID: R7-P05
会議情報

R7:岩石・鉱物・鉱床一般 (共催:資源地質学会)
初期島弧マントル過程としての非調和性クロミタイトの形成:北部オマーンオフィオライトの例
*三浦 真荒井 章司田村 明弘Marie PythonAhmed Hassan Ahmed
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
オフィオライトに見られるクロミタイトは周囲のハルツバーガイトとの構造的関係から調和性および非調和性の2種類に分類される。非調和性クロミタイト、および周囲のダナイト・ハルツバーガイト中のスピネルの化学的特徴は非調和性クロミタイトが島弧マグマによって形成された事を示唆する。ワジヒルティ地域のマントル部深部の同一の崖に位置する非調和性および調和性クロミタイト直近のハルツバーガイトはそれぞれ島弧的、海洋的な特徴を有する。この2種類のハルツバーガイトの境界部ではスピネル化学組成は海洋的なものから島弧的なものへと徐々に変化する。この事は既存の海洋的ハルツバーガイトが島弧マグマによって改変されたことを示唆している。
著者関連情報
© 2013 日本鉱物科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top