抄録
Calsicな錫スカルンは還元的な花崗岩の周りに発達することが知られている。Snはgarnet, titaniteなどの珪酸塩スカルン鉱物に少量ながら普遍的に固溶されている可能性が高い。しかしながら、本邦のスカルン構成鉱物におけるSn固溶に関する検討はほとんど行われていない。我々は西南日本のチタン鉄鉱花崗岩周辺部に生成している各種スカルン鉱物のSn固溶量について検討を進めているが、今回はandradite, titanite, malayaite, amphiboles, clinozoisiteについて報告する。