日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2013年年会
セッションID: R1-P16
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R1:鉱物記載・分析評価
福岡県津屋崎半島産ゼオライトの鉱物学的特徴
*岡本 真琴上野 禎一
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抄録
本研究の目的は、中牟田(1976)及び上野・花田(1982)により記載された津屋崎半島に産出するゼオライトの鉱物記載を基に再調査を行い、分布する天然ゼオライトの鉱物学的特徴について検討を加えるものである。今回試料採取を行ったのは、津屋崎層群中、第Ⅲ亜層、ⅡA部層、ⅠC部層の3カ所である。実体顕微鏡による観察及び鉱物分離を経て、粉末X線回折により鉱物同定を行い、走査型電子顕微鏡にて結晶形態・表面構造を観察した。その結果、第Ⅲ亜層中の熱水脈には濁沸石~レオンハルダイトが、ⅡA部層中の熱水脈には輝沸石~クリノプチロル沸石が、又ⅠC部層の礫間を充填している膠結物質中には束沸石が存在することが確認された。
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