日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2014年年会
セッションID: S1-01
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S1:火成作用と流体
岩手火山のカンラン石メルト包有物のFとClの含有量が示す低温スラブの沈み込み
Rose・古賀 Estelle古賀 Kenneth*浜田 盛久Helouis ThomasWhitehouse Martin清水 孚道
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抄録
我々は,岩手火山1686年噴火によって得られたスコリア中のカンラン石メルト包有物29個に対して,揮発性成分量およびPb同位体比の分析を行った.Pb同位体比の観点からは,岩手火山のマグマは,枯渇したマントル(DMM)+ 沈み込んだスラブ成分(スラブ起源流体) + 地殻物質の混合物とみなすことができる.中央海嶺玄武岩や他の島弧火山の噴出物と比較した場合に,岩手火山のマグマのFのClの含有量は低い.これらの観察事実より,本研究では,(1)岩手火山直下のスラブの表面温度が非常に低い(650℃から700℃)ことと,(2)スラブの脱水に際して角閃石の分解が起こっていること,を議論した.
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© 2014 日本鉱物科学会
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