CaSiO3ペロブスカイトは化学的に不活性で、固溶体を形成する成分はあまり知られていない。鉱物名ペロブスカイトCaTiO3とNaLaTi2O6が、2Ca2+⇔Na++La3+のカップル型置換で完全固溶体を形成することを参考に、CaSiO3ぺロブスカイへのNa+とLa3+の固溶を実験的に検討した。回収試料の粉末X線回折実験とSEM-EDSを使った定量分析の結果、20 GPa, 1300 °Cからの回収試料では、CaSiO3成分へのNaLaSi2O6成分の固溶限界が約2.7 mol%であることを示し、20 GPa, 1600 °Cでは約4.4 mol%であることを示す。