日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2015年年会
セッションID: R3-15
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R3:高圧科学・地球深部
海洋性石灰岩衝突の鉱物物質指標:古期石灰岩例
*三浦 保範
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抄録

大陸地殻以外の海洋性石灰岩の衝突変化は、試料の入手困難性と脆弱な鉱物混合体の特徴から、十分な解明研究が進んでいなく、本研究でその解決の指標を示す。古生代からの古期石灰岩(欧米・日本)は、地球外物質の海洋衝突時に破壊粉砕後堆積と岩塊の地下に埋没隔離され、更に大陸成長移動に付随して運ばれ現地衝突性が欠除している。米国の古期石灰岩調査を4か所で行い報告している。秋吉台石灰岩の地下試料(帰り水、地下250m)の粉末方解石で物性変化とXRF組成分析を粉末バルクで残存を確認している。高分解能分析走査顕微鏡FE-ASEMとラマン測定により、地下試料に海水性岩塩ナノ微粒子と、再結晶方解石に岩脈状に鉄に包囲された急冷炭素の微粒子が多数観察でき、XRDとラマン測定から高圧系炭素が確認されている。日本の例(秋吉)では、その場破砕組織では地下243m付近の岩脈状にミクロ炭素と鉄組織が急冷ナノ組織確認できる。

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