保健医療学雑誌
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根拠に基づく臨床実践のための 帰結評価指標の有効利用法
徳久 謙太郎鶴田 佳世梛野 浩司
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2014 年 5 巻 1 号 p. 58-68

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抄録

根拠に基づくリハビリテーションの実践のため,帰結評価指標を用いた定期評価による治療効果判定の重要性が増している.そのためには適切な帰結評価指標を選択し,その情報を利用した臨床意思決定を行うことが求められる.本稿では臨床において最適な帰結評価指標を選択する基準である6 つの主要因子(評価の対象,評価の目的,指標のタイプ,測定尺度の種類と心理測定特性,対象者因子,時間・空間・物理的環境因子)について紹介するとともに,測定の標準誤差や最小検知変化などの有用な情報について説明する.さらにリハビリテーションにおいて対象とすることの多い身体動作能力に関する帰結評価指標であるFunctional reach test, 10m 最大歩行速度,脳卒中身体動作能力尺度を紹介し,その有効利用法について述べる.

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© 2014 保健医療学学会
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