2014 年 4 巻 1 号 p. 161-179
本研究は、⾳読を中心とした訓練が、英語⼒向上に奏功するかどうかを調査したものである。大学のプレイスメント・テストで初級レベルと判断された約170名の大学1、2 年生を対象とし、実験群(グループ1)と統制群(グループ2)に分け、3 ヶ月間の⾳読を中心とした訓練を⾏った。後期では実験群と統制群を入れ替えた(グループ1を統制群、グループ2を実験群とした)。⾳読を中心とした訓練には、1)⾳読訓練、2)スラッシュ・リーディング、3)クローズ・テスト、4)⾳読筆写、が含まれる。その結果、訓練後には前期・後期ともに、実験群においてTOEIC Bridge®のスコアが有意に上昇した。この研究結果に対する考察及び、今後の課題にも⾔及した。