2000 年 20 巻 2 号 p. 155-160
効率的な医療サービスには患者の医療情報を連携する医療機関間でスムーズに交換できることが必要である.それを実現するためには,医療情報のデータ容量が大きいため医療機関間に高速なネットワークシステムを構築する必要がある.このネットワーク構築の手段として,近年技術進歩の著しい無線LANに着目し,それが地域医療機関連携ネットワークシステムに必要な要件を満足するか検討された.更に,他の通信手段と比較し,無線LANが現在導入可能な高速ネットワーク設備として,極めて安価であり,有望であることが示された.また,将来の光ファイバーによる超高速ネットワークシステムに対する位置づけが検討され,現在無線LANを用いて地域医療機関連携ネットワークシステムを構築する意義が論じられている.