医学部における情報教育の必要性は高まっている.しかし,何をどのように教えるかについては,各大学の模索が続いている.我々は,私立大学情報処理連絡協議体においてとりまとめた指針に沿って情報教育の実践を行ってきた.この協議体では情報教育の目標を,「基礎的情報活用能力」,「応用的情報活用能力」,「専門的情報活用能力」の3つの育成とした.我々は医学部での情報教育を,応用的情報活用能力の育成を中心とすべきであるが,足並を揃えるための基礎的情報活用能力も短時間ではあっても必要と考えて実践している.教える方法としては,座学よりも実習の方が教育効果が高い.また,実習内容としては,良質なインターネットサイトや優良な市販ソフトに加えて,最先端の研究成果を学生に伝えることが望ましい.学生による授業評価は,教員自らの授業改善の動機付けに役立っている.しかし,授業の質の評価をするには,さらに改善が必要と思われる.