医療情報学教育は,コンピュータリテラシーが中心であったが,最近の情報技術の普及に伴い,それらを用いて如何に医療上の問題を解決するかという問題立脚型学習のインフォメーションリテラシーへと転換する必要が生じた.
そして近年EBMが注目を集め,医学生達もその実践方法を学ぶ必要がある.そこで我々は医療情報学の実習をEBMの概念を取り入れたものに改めた.各学生には臨床の課題が与えられ,一課題は医師役,別の課題は患者またはその家族(患者家族)役として割り当てられる.一週間で学生は,文献検索法や論文の批判的吟味,カルテの読み書きや,臨床判断分析等を学ぶ.最後に学生は医師役として最善の根拠に基づく判断を患者家族役に説明し,患者家族役としては,医師役に様々な質問をする.さらに本実習を評価するため,調査票への回答を学生達に依頼している.その調査結果から,本実習は興味深く,役に立ち,適切な難易度であることが判明した.