抄録
本研究は,病院情報システム(HIS : Hospital Information System)に蓄積されたケアデータの二次利用による看護資源の投入量の分析と,それらを看護のマネジメントに活かすための示唆を得ることを目的として行った.A大学病院の一般病床において,2008年7月から9月の期間に入院し,何らかのカテーテルが挿入された患者1,030名を対象とした.HISデータから,患者の属性や看護度および日常生活やカテーテル類管理に関する看護ケアの実施データを抽出,年齢および手術の有無で分析した.対象者1,030名中,手術無群が582名,手術有群は448名,全体の平均年齢は59.2(SD17.8)歳であった.カテーテル類が装着された患者の看護ケアは全体的に16–64歳群よりも65歳以上群に多く提供されていた.本研究により,HISデータの二次利用によって,根拠に基づく看護資源の適正配分など看護のマネジメントに活用できることが示唆された.