医療情報学
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看護業務と患者のプライバシー保護に配慮した電子カルテ表示方法の検討
新實 夕香理太田 勝正
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2012 年 32 巻 1 号 p. 35-42

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抄録
 本研究の目的は,電子カルテの情報を共有する範囲を変えること,そのために電子カルテ画面の表示を一部非表示にすることについての看護師の認識を明らかにすることである.カルテの画面サンプルを提示し,4つの情報項目群について,群単位もしくは含まれる項目単位で画面表示を一部非表示にすることに対して,業務の支障を考慮した受け入れの可否を調査した.415名(回収率58.7%,有効回答率96.1%)のうち,「患者の意向に沿って患者情報を非表示にするという考え方」に39.0%が賛成した.非表示の方法は,59.3%が項目単位,32.7%が群単位での非表示を希望した.ただし,直ちに参照が必要になった場合の表示方法として,49.4%がワンクリックの一括表示,41.2%が項目単位の表示を希望した.表示・非表示を設定する職種範囲の決め方は,33.3%が職種単位と答えた.患者の意向に対応したカルテ画面の一部非表示にある程度の賛同が得られ,その実現に向けた検討の必要性が示唆された.
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© 2012 一般社団法人 日本医療情報学会
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