抄録
看護必要度は患者に提供した看護ケア記録から,患者に提供されるべき看護の必要量を評価する.しかし,評価者の熟練度により誤評価が生じる可能性があり,評価者研修が義務付けられ,評価に係る看護師の負担も生じている.また,臨床応用については研究段階であり,看護管理に十分に活用できているとは言えない.そこで,病院情報システム(HIS)から抽出された診療データをもとに,看護必要度評価を試み,臨床応用について検討した.
特定機能病院である大阪市立大学医学部附属病院の急性期病棟に入院した患者を対象に,1週間の診療データをHISから抽出し,看護必要度評価項目とHISの診療データの対応表による看護必要度の測定を行い,看護師によって評価された看護必要度値と比較した.
HISの診療データをもとに看護必要度測定は可能であり,看護師の看護必要度評価と比較し監査に利用できると考えられた.