医療情報学
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原著-技術論文
暗号化された医療テキストデータに対して頻度集計,相関ルール分析を行う秘匿分析技術
長沼 健吉野 雅之佐藤 尚宜鈴木 貴之佐藤 嘉則
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2017 年 37 巻 2 号 p. 69-80

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抄録

 近年,医療分野ではレセプト情報,臨床情報,遺伝子情報などを収集した大規模データベースが構築,整備され,医療ビッグデータの利活用が期待されている.一方で大量データの分析を医療機関が自前で行うにはコスト上の課題があるため,分析を専門に行う外部サーバにデータを預託し分析を委託することが考えられる.しかし,外部サーバに分析を委託する際,不正アクセスやサーバ管理者の内部犯行による情報漏えいのリスクが指摘されている.この課題の解決に向けて,本稿では暗号化状態で分析を実行する秘匿分析技術を提案する.さらに具体的な分析手法として集計分析,相関ルール分析,医薬品の副作用シグナル検出を暗号化状態で実行する方法を述べる.この秘匿分析技術を用いることで,医療機関はデータを暗号化し,データの中身を開示することなく外部に分析を依頼することが可能となり,情報漏えいリスクを低減することができる.また提案方式を実装し,10万件規模のデータセットに対して現実的な処理時間で分析が実行可能なことを示す.

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© 2017 一般社団法人 日本医療情報学会
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