2018 年 38 巻 2 号 p. 125-136
【目的】地域住民を対象に,健康食品に関する情報をどのような視点で検討しているかを明らかにすること,またそれに関連する要因を検討することを目的とした.
【方法】対象者は,愛媛県内の40~60歳代の地域住民188名とした.対象者の基本情報,健康食品購入時の情報を見る視点,健康意識,健康状況,ヘルスリテラシーについて,無記名・自記式質問紙調査を実施した.
【結果】対象者が健康食品購入時に最も確認している項目は,摂取方法や摂取量,注意点などの記載と,製造者や販売者などの名前や原材料名の記載で77.7%,次に栄養成分やその他の成分の量の表示で76.9%であった.一方,最も確認していない項目は,論文としての報告の有無で33.1%,次にヒトを対象とした研究であるかで59.2%であった.健康食品購入時の情報を見る視点には,性別,身体的な自覚的健康感,健康食品の利用経験,ヘルスリテラシーが有意に関係していた.
【結論】科学的信頼性に関する項目の確認が不十分であること,情報を見る視点とヘルスリテラシーとの間には負の関係があることから,情報の入手方法や情報の見方についての教育が必要である.