2020 年 40 巻 3 号 p. 145-150
東北大学病院消化器内科下部消化管グループでは,炎症性腸疾患患者の診療状況を記録している.これまでは外来受診の際,患者が用紙に記載した症状を,診察後に手動でデータベースに転記していたが,入力項目が多く転記に時間を要し,入力漏れ,転記間違いなども生じていた.また炎症性腸疾患の指標となるスコアは計算が非常に複雑であるが,臨床研究を進めるにあたりスコア算出が必要となり,効率的な入力方法やデータの管理について取り組むこととなった.具体的には診療支援システム付属のテンプレート機能で専用テンプレートを作成,また,スマートフォンアプリを開発し,スコア計算に必要となる情報を患者自身に入力してもらうようにした.テンプレートにスクリプトを配し,アプリが生成したQRコードをテンプレートに読み込むことで,約30項目の設問が瞬時に補完されるよう設定した.この取り組みにより,データ入力にかかる作業時間は大幅に削減された.