2023 年 43 巻 2 号 p. 73-83
【セッション抄録】
次世代データ交換国際標準規格であるHL7 FHIR® (Fast Healthcare Interoperability Resources)の普及に向け,国内でも多方面から急速に整備が進められている.2021年末には,NeXEHRS研究会のHL7 FHIR日本実装検討ワーキンググループから本邦において核となるJP Core Draft Ver.1が公開され,現在も対応するProfileの範囲が広げられている他,処方情報や健診結果報告書,退院時サマリー,診療情報提供書のFHIR記述仕様は厚生労働省標準として採択されている.今後益々FHIRの活用の発展が期待されるが,医療現場における実際のユースケースに関する知見は未だ乏しく,実装上の課題は十分には整理されていない状況にある.
JAMI課題研究会の「FHIR研究会」では,病院情報システムからのデータ出力や部門システムとの連携,FHIRを用いた電子カルテ開発,地域医療情報連携システムやPersonal Health Recordにおける応用,臨床研究における活用など,様々なユースケースを念頭に議論を進めている.本ワークショップでは,これまでの課題研究会の成果を踏まえ,各メンバーからFHIRの活用に関する実例を提示し,実装における課題と展望について様々な立場から議論する.