医療情報学
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公募シンポジウム10
ICD-11国内適用に向けた作業の進捗と課題
小川 俊夫今村 知明大江 和彦渡 三佳川口 陽子井上 茂亮向野 雅彦山本 隆一今井 健
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2023 年 43 巻 2 号 p. 63-72

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抄録

【セッション抄録】

 ICD-11は2007年よりWHOにより開発が進められ,2018年6月に公表され,2019年5月のWHOのWorld Health Assemblyにて承認された.現在,わが国を含め各国において,ICD-11導入に向けた準備が始められている.わが国においては,ICD-11の国内適用に向け,わが国の臨床や研究で利用されている従来分類との整合性の確保やICD-11の日本語化など具体的な検討が実施されている.

 わが国におけるICD-11の国内適用にはICD-11の日本語化が必須であり,その日本語化作業は厚生労働省を中心に開始されている.ICD-11の日本語化には,Foundation Componentの全項目である約97,000語の適切な和訳案の作成が必要と考えられる.また,作成した和訳案の確定には,わが国で用いられている医学用語との整合性の確保と関連学会との同意形成が必要である.さらに,ICD-11の国内適用により,臨床のみならず公的統計などへの様々な影響が考えられ,また様々な活用が期待される.すなわち,日本語化作業などICD-11の国内適用に向けた作業を行いつつ,国内適用による様々な影響と課題をできる限り把握し対応する必要があり,またICD-11活用に向けた準備をする必要があると考えられる.

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