医療情報学
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春季学術大会論文
LC-SCRUM-Asiaを用いた臨床試験結果の有効性再現性の検討
茶谷 良一 長尾 幸子村尾 浩和成田 勇介吉本 拓矢杉谷 康雄
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2025 年 44 巻 6 号 p. 285-293

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抄録

 本研究は,リアルワールドデータ(RWD)を使用して,肺癌患者を対象とした臨床試験の治験薬群または対照薬群のORR (Objective Response Rate)等の有効性を再現することを目的とした観察研究である.肺癌患者を対象とした遺伝子スクリーニングとモニタリングのための多施設共同前向き観察研究であるLC-SCRUM-Asiaに登録された患者データを用い,IMpower132, FLAURA,およびCodeBreaK 200の3つの第Ⅲ相臨床試験の治験薬群または対照薬群の有効性の結果の再現を試みた.結果として,ORRはいずれの臨床試験との比較においても,低く推定される傾向が確認された.PFS (Progression Free Survival)とOS (Overall Survival)は,IMpower132に関しては臨床試験の結果と同様であったが,FLAURAおよびCodeBreaK 200では,臨床試験の結果との乖離があった.臨床試験とLC-SCRUM-Asiaのデータ収集方法,項目や頻度の違いに伴う限界には留意は必要であるが,十分な症例数と観察期間が確保可能な場合には,肺癌患者を対象とした過去の臨床試験のORR等の有効性に近い値が得られる可能性が示唆された.

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