医療情報学
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春季学術大会論文
医療器具関連感染サーベイランスのためのデータ収集環境の構築と活用
多田 賀津子 大迫 ひとみ中野 恭輔石垣 孝昌黒木 厚志宮本 忠司
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2025 年 45 巻 2 号 p. 83-92

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抄録

 医療器具関連感染サーベイランスは,感染リスクを検証し対策を立案する上で重要である.このようなサーベイランスを実施するには診療データを収集することから始まるが,この作業には多大な時間と労力を要する.当センターでは,これまでは感染管理システムからのデータ抽出や抽出データの加工に時間を要し,最も重要な現場へのフィードバックや介入に至らなかった.そこで効率的にデータを抽出し,全病棟におけるサーベイランスの実現を目指した.感染管理システムからは,病棟ごと,患者ごと,医療器具ごとの挿入期間が出力できる.これらのデータをRPA (Robotic Process Automation)により自動で出力し,手動でExcelのマクロを起動させ取り込み集計処理を行い,一覧化・グラフ化しサーベイランスデータを作成できる環境を構築した.その結果,作業時間を大幅に削減できたことで全病棟における医療器具の使用比と感染率の算出が可能となり,医療器具関連感染サーベイランスを実現できた.

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