日本岩石鉱物鉱床学会 学術講演会 講演要旨集
2004年 日本岩石鉱物鉱床学会 学術講演会
セッションID: G6-12
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G6:岩石・鉱物・鉱床学一般
西モンゴル、ハンタイシルオフィオライトの岩石学的、化学的特徴
*サムスレン バヤルマンダル藤巻 宏和
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抄録

ハンタイシルオフィオライトはモンゴル国の南西に、首都ウランバートルから1000kmはなれてある。オフィオライトの長さは50km、幅が10–12kmであって、北西から東南へ細長い形である。このオフィオライトは下部において蛇紋岩、ハルツバージャイトとダナイトからなっており、上部では斑レイ岩、ドレライト、溶岩とチャートが見られる。ハルツバージャイトとダナイトは蛇紋岩化作用をうけてある。Sheeted dike はボニナイトとソレアイト安山岩の二タイプからなっており、溶岩は安山岩組成である。この研究では次の結果が出た:―ハルツバージャイト組成とN-MORB規格化図からハンタイシルオフィオライトはSSZセッティングでできたと考えられる。N-MORB規格化図と微量元素のパターンから安山岩と溶岩はソレアイトである。―溶岩は安山岩組成である.―クロムースピネルの組成からハンタイシルオフィオライトはSSZ(supra subduction zone)に、島孤にとても近い所にできたと考えられる。

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© 2004 日本鉱物科学会
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