主催: 日本岩石鉱物鉱床学会
ハンタイシルオフィオライトはモンゴル国の南西に、首都ウランバートルから1000kmはなれてある。オフィオライトの長さは50km、幅が10–12kmであって、北西から東南へ細長い形である。このオフィオライトは下部において蛇紋岩、ハルツバージャイトとダナイトからなっており、上部では斑レイ岩、ドレライト、溶岩とチャートが見られる。ハルツバージャイトとダナイトは蛇紋岩化作用をうけてある。Sheeted dike はボニナイトとソレアイト安山岩の二タイプからなっており、溶岩は安山岩組成である。この研究では次の結果が出た:―ハルツバージャイト組成とN-MORB規格化図からハンタイシルオフィオライトはSSZセッティングでできたと考えられる。N-MORB規格化図と微量元素のパターンから安山岩と溶岩はソレアイトである。―溶岩は安山岩組成である.―クロムースピネルの組成からハンタイシルオフィオライトはSSZ(supra subduction zone)に、島孤にとても近い所にできたと考えられる。