抄録
Damara BeltはNamibia西南に位置し、幅1-3kmのMatchless Amphibolite Member (MAM) が分布している。MAMは、非対称な褶曲を成し、North unitとSouth unitからなる。本研究では、これらAmphiboliteの源岩を推定した。両者ともlow-K tholeiite組成で、N- MORBよりもE-MORBに近いenrichした特徴を示した。これらAmphiboliteの源岩は、パンアフリカ変動期の大陸衝突時に定置した洋地殻玄武岩と考えられる。Nd-同位体組成は両者で差異が見られた。South unitについて942±79Maアイソクロン年代が求められDMモデル年代とほぼ一致した。North unitの有意のアイソクロン年代は求められなかったが、これらの源岩は現在のDMマントルに比較してenrichしたマントル起源玄武岩であったことが示唆された。