JAMSTEC Report of Research and Development
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古地磁気・岩石磁気的手法による堆積物コアリング時の撹乱の推定
金松 敏也
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2009 年 2009 巻 p. 123-130

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抄録

深海底堆積物の採取によって連続的な地球科学的情報を得る事ができる. その手法としてピストン式採泥器 (通常のピストンコアラーやIntegrated Ocean Drilling ProgramにおけるAdvanced Piston Core Systemといったピストンコアラー) が使われている. これらのピストン式採泥器はグラビティー式コアラーに比べ, ピストンが作る負圧の効果で長い堆積物コアを採取することができる. しかし, ピストン式採泥器は, ピストンの作用が適切でないと, 堆積物コアを変形させ, 基本的な研究データに影響を与える可能性がある. こうした変形は残留磁化方位 (古地磁気方位) あるいは帯磁率異方性(磁気ファブッリク) によって推定する事ができる.

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© 2009 独立行政法人海洋研究開発機構
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