JAMSTEC Report of Research and Development
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ノイズ低減のための広帯域海底地震計設置実験
伊藤 亜妃杉岡 裕子荒木 英一郎
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2009 年 2009 巻 p. 131-139

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抄録

海底に設置された地震計は, 0.1Hzより低い周波数帯域において海底底層流の影響を受けることが知られている. 底層流による低周波ノイズを低減するためには, 地震計と海底面とのカップリングを向上させる必要がある. 本研究では, 自由落下で地震計を設置する海底地震観測において低周波ノイズを低減するため, 異なる形状のおもりを用いた比較実験を行った. 従来の井型おもりと, 新しく考案した平板おもりをそれぞれ装着した2台の海底地震計を, 紀伊半島沖熊野灘に2007年12月末から2008年2月初旬の約2ケ月間設置した. 実験の結果, 水平動成分に関しては両者のノイズレベルは変わらなかった. しかし, 上下動成分に関しては, 平板おもりを装着した地震計は従来の井型おもりに比べて0.01Hzより低い周波数帯域においてノイズレベルの低減がみられた.

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© 2009 独立行政法人海洋研究開発機構
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