2016 年 65 巻 6 号 p. 629-635
抗核抗体の検出は膠原病のスクリーニング検査に用いられ,間接蛍光抗体法が広く用いられてきたが特異性や迅速性に欠けていた。今回化学発光酵素免疫測定法を原理とする全自動臨床検査システムSTACIA搭載試薬ステイシアMEBLuxTMテストANAの基礎的検討を行った。基本性能は概ね良好であり,従来法である間接蛍光抗体法と比較して感度・特異度ともに良好な結果が得られた。本法は従来法と比較して測定時間が大幅に短縮されるため,膠原病のスクリーニング検査として有用であると考えられる。