日本看護管理学会誌
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特別養護老人ホームにおける感染予防,早期発見,拡大防止への取り組み
―ユニット型と従来型施設を対象とした実態調査―
松下 年子, 島田 千穂, 湯沢 八江
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2007 年 10 巻 2 号 p. 58-67

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抄録

特別養護老人ホームにおいて,ユニット構造(定員1名の居室と共同生活室からなる)とそれに準じた個別ケアが,感染予防・早期発見・拡大防止に関するスタッフの意識や行動に及ぼす変化を評価するとともに,ユニット型と従来型の両者に共通する感染防止上の課題を明らかにすることを目的とした.特別養護老人ホーム(両型・9施設)を対象に,感染防止の実態およびそれに関するスタッフの意識等について,施設管理者および介護責任者に対するインタビュー調査と,スタッフのアンケート調査を実施した.その結果,ユニット型では個別ケアの提供を通じてスタッフの観察力と入所者との関わりが強化され,感染の予防および早期発見が促進されやすいこと,ハード面の特徴からは,入所者とスタッフの動線および行動範囲がユニット内に限定されやすく,また,必要時入所者の隔離が容易であることから,感染拡大防止に有利であることが把握された.さらにユニット型と従来型の共通の課題としては,①介護者の感染防止のための具体的な介護・業務マニュアルの開発,②感染発生時の情報入手システムとネットワークの構築,③感染の研修プログラムの充実,④看護師と介護者の連携を可能とする余裕ある体制,⑤看護師の介護指導や管理能力向上のための継続教育の整備,⑥地域病院との連携等が示唆された.

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© 2007 一般社団法人 日本看護管理学会
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