日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
VI.筋腱障害
裂離骨片を伴う上腕三頭筋皮下断裂に対して,Suture Anchorを用いたSuture Bridge法により治療した2例
堀江 真司高瀬 勝己山本 謙吾
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2018 年 25 巻 2 号 p. 262-264

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抄録

 上腕三頭筋腱皮下断裂は比較的稀な外傷で,外科的治療が必要な場合がある.術式として諸家の報告があるが,裂離骨片の整復固定に難渋する場合が多い.われわれは2症例に対して,suture anchorを用いたsuture bridge法によって良好な治療成績を得られたので報告する.

 症例1:17歳女性.ハンドボールの試合中に転倒受傷.右上腕三頭筋皮下断裂の診断で,suture bridge法で手術を施行.手術後3か月経過時点で肘関節伸展0°,屈曲130°まで回復した.

 症例2:56歳女性.右肘関節伸展位で転倒受傷.右上腕三頭筋皮下断裂の診断で,suture anchorを用いたsuture bridge法にて手術を施行.手術後9か月経過時点では肘関節伸展0°,屈曲140°となった.裂離骨片が小さく直接的な固定が困難な症例に対して,本術式は有効な適応であると考えている.

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© 2018 日本肘関節学会
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