2007 年 10 巻 2 号 p. 48-57
患者との関わりにおいて新卒看護師が考える主観的成功体験の内容と特徴を明らかにすることを目的とし,看護系大学を卒業した卒後2年目の看護師18名を対象に半構造化面接による質的記述的研究を行った.
その結果,患者との関わりにおいて新卒看護師が考える主観的成功体験として,【患者の回復を喜べる】,【ケアや技術を成し遂げる】,【患者・家族から喜ばれる】,【患者からエネルギーをもらう】,【患者との関係に手ごたえを感じる】,【看護師として認められる】,【患者から頼られる】の7カテゴリーと≪自分自身を看護師として認めることができる≫というコア・カテゴリーを見出した.
今回明らかとなった主観的成功体験は,新卒看護師にとって日々の仕事で低下している自分の気持ちを立て直し,仕事への意欲や看護師としての喜びを実感するとともに自分自身を看護師として認めることができる重要な体験であった.これらの結果は,新卒看護師の成長につながる重要な体験であり,今後の新卒看護師の教育への示唆が得られた.