日本看護管理学会誌
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ケースカンファレンスがOJTとして人材育成に果たす意味
橋本 麻由里
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2009 年 12 巻 2 号 p. 53-63

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抄録

本研究は,ケースカンファレンスがOJTとして人材育成に果たす意味を明らかにすることを目的として行った.A病院B病棟に所属する看護師27名により実施された21例のケースカンファレンスにおける取り組み内容とその展開を質的に分析し,人材育成の視点で考察した.結果,ケースカンファレンスにおいて,参加者が取り組んでいたことは,〔問題の状況を認知・理解する〕,〔課題を判断する〕,〔目標・方針・具体策を導き出す〕,〔プライマリーナースを支援する〕の4つに分類された.またその取り組みから4 つのケースカンファレンス展開のパターンが見出され,パターン①は,状況の理解,目標・具体策の検討を行き来しながら,いかに課題として取り組むかを判断し,目標・具体策を決定した,パターン②は,主に看護診断ラベルを決定するために,情報の共有や状況の理解が行われた,パターン③は,問題の状況を理解した後,目標・具体策の検討・共有に展開した,パターン④は,プライマリーナースの思考過程の展開を支援するために思考過程の順に従って進められた,であった.

以上より,ケースカンファレンスは,①ケアの課題をいかに自分の課題とするか,即ちケアに関わる当事者となることが,自らの看護師としての役割・責任を学ぶこととなり,専門職としての発展をめざすものである,②看護の思考過程における訓練の場であると同時に,チームでの問題解決を学ぶ場である,③経験の違う看護師が,互いに知識や経験を伝えあい,判断の迷いや意見を認めあうことで相互に発展する,という点で人材育成としての意味が見出された.

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© 2009 一般社団法人 日本看護管理学会
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