本研究の目的は,文献検討を通じて,日本における中堅看護師の特性と彼らを対象とする能力開発手法の状況を把握することである.
研究手法については,電子データベースの医中誌WEBを用いて,1995年から2005年に発表された原著論文を対象に「中堅看護婦」「中堅看護師」をキーワードとする件名検索を行い,抽出した32の研究論文と33の実態報告,および雑誌2誌を研究対象とした.
結果としては,まず,中堅看護師の定義に一貫するものはなく,臨床経験年数や職位などによって様々に定義されていた.その一方で,臨床経験年数5年目はほとんどの定義に含まれていた.