日本看護管理学会誌
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報告
病院における組織コンサルテーションの効果について
―看護師の離職率を下げるためのコンサルテーションを通して―
板野 優子
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2002 年 6 巻 1 号 p. 37-46

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抄録

米国では,看護コンサルテーションは看護ケアの質の向上に重要な機能を果たしている.日本においても,看護ケアの質の向上を含む組織変革のニーズは高いため,看護のあらゆる分野において看護コンサルテーションの需要は大きいと思われる.今回,東京都内の開設5年目の民間A病院にて,外部コンサルタントとして,看護師の離職率を下げるためにプログラム中心の管理的コンサルテーションを行った.コンサルテーションの経過をLippittとLippittのコンサルテーションの6段階(Phase 1導入期,Phase 2契約,Phase 3問題点の把握,Phase 4目標の設定と計画,Phase 5実施,Phase 6コンサルテーションの終了)に沿って報告した.3年間組織コンサルテーションを行い,A病院の組織図,看護師の離職率と職務満足度に変化がみられた.また,コンサルテーションを経験し,導入期の病院側との援助関係作りの重要性,契約の重要性,スーパービジョンの重要性,組織変革において医師に協力依頼を求めることの重要性,外部コンサルタントのアドボケーターとしての役割について学んだ.

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© 2002 一般社団法人 日本看護管理学会
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