運動疫学研究
Online ISSN : 2434-2017
Print ISSN : 1347-5827
総説
身体活動ガイドラインの認知・知識の評価方法,並びに身体活動量との関連性についてのレビュー
田島 敬之齋藤 義信小熊 祐子
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2021 年 23 巻 1 号 p. 15-35

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抄録

目的:本研究は,成人を対象とした身体活動ガイドラインにおける認知・知識の評価方法の特性や,身体活動ガイドラインの認知・知識と身体活動量の関連について網羅的なレビューを実施することで,これまでの国内外の研究動向を整理し,今後の研究課題の探索と提言を行うことを目的とした。

方法:データベースはPubMedPsycINFO,医中誌を用いた。検索語は「ガイドライン」,「認知または知識」,「身体活動または座位行動」に関するキーワードが含まれるように選定し,検索式を設計した。設定した適格基準を基にスクリーニングを実施して採択の可否を判定し,論文の概要を抽出した。

結果2001年以降に発表された25編を採択した。身体活動ガイドラインの認知の評価方法は純粋想起法と助成想起法に大別された。純粋想起法と身体活動量の間には正の関連を認めたが,助成想起法では結果が一貫していなかった。ガイドラインの知識の評価方法は多様であり,推奨量を数値で回答させる評価方法が多かった。ガイドラインの知識では,推奨量を数値で回答させる・選択肢から適切な推奨量を回答させる研究で身体活動量との正の関連を認めた研究が多かった。座位行動を評価した研究は1編のみであった。

結論:身体活動ガイドラインの認知・知識の評価方法は,研究間で異なっており,身体活動量との関連は結果が一貫していなかった。認知・知識の評価方法の確立と客観的な身体活動・座位行動の評価による研究の蓄積が今後の課題である。

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© 2021 日本運動疫学会
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