日本看護管理学会誌
Online ISSN : 2189-6852
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原著
看護実践の知識伝授プロセスにみられる暗黙知伝授の有用性の検討
─看護管理者の知識伝授体験より─
村上 成明
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ジャーナル オープンアクセス

2006 年 9 巻 2 号 p. 50-57

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抄録

中間管理職にある看護師8名への知識伝授経験に関する半構成的インタビューを,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)で分析し,看護実践における知識伝授プロセスを明らかにするところから,暗黙知による伝授の有用性を検討した.

その結果,知識伝授プロセスにおいて,形式知への変換による『知識の定型化』が進む反面,暗黙知としてしか伝授できない部分も存在し,暗黙的伝授と形式的伝授が同時進行していた.また,日本文化の影響や,看護師の成長の重視,知識の認知的側面の重視という特徴がみられた.

そこから,過度の『知識の定型化』を避け,暗黙的伝授が有利な文化背景を活用し,暗黙的伝授と形式的伝授を組み合わせることで,知識伝授が促進されるという示唆を得た.

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© 2006 一般社団法人 日本看護管理学会
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