日本看護学教育学会誌
Online ISSN : 2436-6595
Print ISSN : 0916-7536
ISSN-L : 0916-7536
資料
看護学実習評価に対する専門学校生の見解に関する研究
小山 満子
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 17 巻 3 号 p. 61-67

詳細
抄録

本研究は、実習評価の妥当性を高めるための基礎的な情報を得る1つの方法として、教員・臨床指導者が行う看護学実習評価に対する卒業生の学生時代の見解を明らかにすることを目的とした。研究対象者は3年課程看護専門学校の卒業生22名であった。研究方法は、半構成的面接によりデータを収集し、帰納的記述的分析方法を用いた質的研究である。また、実習評価は、自尊感情や自己評価に密接に関係するため、研究対象者の自尊感情・自己評価の傾向を把握するために、Self–Esteem尺度を用いて、質問紙調査を併用した。その結果、6つのカテゴリー【評価の意義】【評価に対する肯定的な受けとめ】【評価に対する否定的な受けとめ】【評価の限界】【評価に影響する実習環境】【評価に関する要望】が抽出された。また、Self–Esteemは、研究協力者全員が青年期の適応範囲内にあった。学生は、実習評価の最終責任者である教員に、形成的・総括的評価のさらなる充実を求めている。今後、学生の見解を加味した評価方法の検討が望まれる。

著者関連情報
© 2008 一般社団法人 日本看護学教育学会
前の記事
feedback
Top