2013 年 22 巻 3 号 p. 47-56
〔目的〕在宅看護学では、生活者としての対象理解が必要であるが、学生の学びの視点は明らかではない。本研究では、在宅看護における生活者としての対象理解にかかわる学生の学びの視点を明らかにする。
〔方法〕看護学基礎教育課程において在宅看護論実習を修了した看護学生3年次生8名を対象に、半構成的個別面接を実施し、在宅看護における生活者としての対象理解にかかわる学生の学びについて質的帰納的に分析した。
〔結果〕生活者としての対象理解にかかわる学生の学びの視点として、【生活の個別性】、【セルフケアの主体性】、【対象者の自律性】、【対象者の環境と場】、【対象者を取り巻く人々】、【社会資源とマネジメント】の6カテゴリーが抽出された。
〔考察〕6つの視点は、各々独立ではなく、相互に関連しつつ、臨地実習場面や関係した人とのかかわりにより得られることが示唆された。今後は生活者の理解をより深めるような教育方法の開発が課題である。