日本看護学教育学会誌
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研究報告
看護実践能力の育成を意図した看護技術の評価方法
─ ビデオを用いた学生の自己評価(self-evaluation)を取り入れたプログラムの検討 ─
榎本 麻里浅井 美千代白鳥 孝子三枝 香代子堀之内 若名中井 裕子
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2013 年 22 巻 3 号 p. 33-45

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抄録

〔目的〕 技術評価表を用いたビデオ視聴による自己評価を取り入れたフィードバックは、看護技術の手順に加え、患者への対応や看護師としての課題を見出すために有用であることを明らかにする。

〔方法〕学生の実技チェック(寝衣交換33名、包帯交換32名)をビデオ撮影し、実技チェック実施直後とビデオ視聴後に①技術評価表による自己評価と②重要と思う項目についてのアンケートを実施し、ビデオ視聴前後による自己評価と重要な項目の変化を比較検討した。

〔結果および考察〕寝衣交換技術において、《患者への対応》や《看護師としての行動》で約9割の自己評価がビデオ視聴後に下降したことは、技術の手技・手順に加え、患者の反応や状態を確認しながら援助していくことの重要性を自覚できたためと考えられた。包帯交換技術では、ビデオ視聴後に滅菌物の取り扱いの評価が変動し、《看護師としての行動》の評価が下降した。これは、ビデオ視聴により清潔・不潔についての正確な判断ができたこと、客観的な振り返りにより、患者の安楽を考えた行動の必要性について自覚できたためと考えられた。 

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© 2013 一般社団法人 日本看護学教育学会
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