2015 年 24 巻 3 号 p. 89-100
〔目的〕新人看護師が認識している先輩看護師の指導的かかわりから、新人看護師の排泄援助の習得過程を明らかにする。
〔方法〕就職3ヵ月後と6ヵ月後、新人看護師6名に1回50分程度の半構造化面接を行った。
〔結果〕新人看護師が先輩看護師に指導された技術内容は、【生活行動援助を通して覚える基本的技術】から【知識の必要性を実感する診療の補助技術】に変化していた。新人看護師が先輩看護師から求められていると認識した視点は、【効率よくルチーンワークをすすめる】ことから【生活援助として患者にかかわる】ことに移っていた。新人看護師が先輩看護師に指導されたポイントは、【援助技術の詳細】から【患者状況のアセスメントと判断】へと変化していた。新人看護師が排泄援助を行う姿勢は、【先輩看護師の言ったことに従う】姿勢から【先輩看護師の多様な看護観に触れ、自分なりの排泄援助を考える】姿勢へと変化していた。
〔考察〕就職6ヵ月後の新人看護師は、技術と知識の統合、患者状況にあわせたアセスメント、患者を生活者ととらえる視点を学び、個別の手技から複合的な援助へと視野を広げ、患者の状況を踏まえた根拠のある生活援助としての排泄援助を見出していた。