〔目的〕看護師養成所3年課程の「退学を考える学生に対する面接時の教育活動」への影響要因を明らかにする。
〔方法〕教員の特性ならびに「退学を考える学生に対する面接時の教育活動」と「看護学教員としての倫理的行動自己評価尺度」を用い、全国の看護教員379名を対象に、郵送法で調査を実施した。単変量解析の結果に基づくモデルを作成し、共分散構造分析で適合度を確認した。
〔結果〕「退学を考える学生に対する面接時の教育活動」の【学生を尊重した態度】、【看護を学び続けるエール】、【相談しやすい環境】の3因子すべてに、「看護教員としての倫理的行動」が影響していた。「看護教員としての倫理的行動」には、労働時間の考え、ワークライフバランス、仕事やりがいが影響し合い、仕事やりがいを介し影響していた。退学支援人数は、【看護を学び続けるエール】に影響していた。
〔考察〕「退学を考える学生に対する面接時の教育活動」を行うには、仕事にやりがいをもち、倫理的行動をとる重要性が示唆された。