2022 年 32 巻 1-2 号 p. 55-63
〔目的〕日本の看護系大学が展開する基礎教育における災害看護教育の現状を明らかにする。
〔方法〕日本看護系大学評議会会員校277校のうちWeb上で公開されている災害看護学のシラバスの記載内容をデータとし、災害看護学科目設置の有無、対象学年、必修選択を集計した。記載された到達目標はKH Coderを用いテキストマイニングを行った。
〔結果〕「災害看護学」を科目設置しているのは166校、単位数は1単位、対象学年が4年生が多くをしめていた。目標の達成レベルを示す頻出語は、“説明”と“理解”であった。また、基礎教育の特徴は、共起関係にも表れており、“土台−知識”のJaccard係数が、全体の中で上位にあったことより、“土台”と“知識”の強い結びつきが示された。
〔結論〕半数以上の大学において災害看護教育を単独科目として設置し、基礎的知識の教授に重きがおかれていることが明らかとなった。