2022 年 32 巻 2-1 号 p. 27-40
〔目的〕看護専門学校教育から看護系大学教育へ移動した教員がトランジションの経験をどのように捉えているかを明らかにすること。
〔方法〕質的記述的デザインを用いて看護専門学校にて5年以上勤務した後看護系大学に移動し1年以上勤務している教員9名に半構造化インタビューを実施した。
〔結果〕【大学教育で自分や環境を変えられると期待する経験】、【大学教育の組織の中で自己の能力を活かせないと感じる経験】、【現状を受け入れ、大学教育の良さに気付く経験】、【培った教育観が大学の仕事に前向きな気持ちを支える経験】のカテゴリーを抽出した。
〔考察〕より良い研究環境を求めて移動し、大学組織や教育方法の違いから様々な戸惑いを経験するが、移動前の経験や学びを拠り所に、前向きに大学教育に取り組む経験となっていた。受け入れ組織には研修や語り合う場の設定の必要性が示唆された。