2022 年 32 巻 2-2 号 p. 123-136
〔目的〕男子看護学生が看護師としての職業的アイデンティティを形成していく様相を明らかにする。
〔方法〕A大学看護学科4年生の男子看護学生10名にグループインタビューを行った。
〔結果〕質的記述的に分析し、【目指す看護師像の獲得】、【自分の性格と目指す看護師像との間での葛藤】、【男性ということを強く自覚した】、【学ぶ機会の差を克服したい】、【マイノリティとしての男子看護学生の強みを実感】の5カテゴリーが抽出され、内面にポジティブな体験とネガティブな体験を自覚していた。
〔考察〕男子看護学生に対するネガティブな他者の反応と、ロールモデルによって勇気づけられるポジティブな体験から、目指す看護師像の獲得へと変化していた。不利なネガティブな体験と、優遇されるポジティブな体験から、男子看護学生であることを自覚せざるを得ないことを克服していた。
男子看護学生の職業的アイデンティティ形成にはロールモデルの存在が重要であり、強みを生かし不利を克服する教育支援が必要である。