〔目的〕看護師の自己調整学習方略尺度(以下、SRLSN scale)を開発し信頼性と妥当性を検討すること。
〔方法〕対象者は46病院に就業する臨床経験が3ヶ月以上の看護師である。内容的・表面妥当性の検討およびパイロットスタディから39項目のSRLSN scale原案を設定した(5段階リッカートスケール)。
〔結果〕有効回答数は1,009部(有効回答率59.4%)あった。探索的因子分析により【省察的な学習方略】、【向上志向・拡張的な学習方略】、【学習の動機づけ方略】および【協働的な学習方略】の4因子構造30項目(α=.93)からなる尺度とした。確認的因子分析におけるモデル適合度はCFI=.909, RMSEA=.054であった。基準関連妥当性は生涯学習者向け学習方略尺度との相関は.68、テスト−再テスト得点間の相関は.79であった。
〔考察〕SRLSN scaleの妥当性と信頼性が担保されていることを確認した。