2022 年 32 巻 2-2 号 p. 137-150
〔目的〕研究目的は看護系大学の新任助教の能力開発支援に特化したツールを作成し、メンタリングによる対話を基盤とした活用方法と共にその妥当性を検討することである。
〔方法〕先行研究をもとにキャリア開発ラダーに基づくツール原案を作成し、学会で意見収集し修正した。その成果物の評価について7名の大学教員への面接を行い、データは質的に分析、統合した。本研究は所属大学の倫理審査委員会の承認を受け実施した。
〔結果〕ツール原案に対して「能力開発支援が目的なら、ラダーよりもルーブリックが適している」等の意見が得られ、ツール原案は7カテゴリ38項目3段階の基準を持つ能力開発支援ルーブリックに修正された。内容と活用方法への賛同は得られたが、メンタリング導入には困難が予想された。
〔結語〕作成した能力開発支援ツールは、新任助教の学習支援や役割移行に効果的であると考えるが、実装研究による検証と洗練が必要である。