〔目的〕臨地実習における教育介入への示唆を得るために、自己調整学習(SRL)、社会的スキルおよび実習適応感に関する因果モデルの検証を行う。
〔方法〕全国の看護系大学・短期大学の3・4年生1,485名に対して質問紙を配布し、郵送法またはWeb調査法で回収した。分析方法は、構造方程式モデリングを用いて仮説モデルを検証した。
〔結果〕447部を分析対象とした結果、「SRL」は「実習適応感」へ正の影響を与え、「社会的スキル」から「実習適応感」へのパスは非有意であった。また、「SRL」と「社会的スキル」の間には相関が示された。モデル適合度は、RMSEA = .040、CFI = .931、TLI = .929であった。
〔考察〕臨地実習で動機づけや自己内省を促すことで、実習適応感は得られやすいことが示唆された。教員が学生に実習の進捗や理解度を語らせ、効果的な学習方略の活用に向けて修正を促すことで、学生のメタ認知が洗練され自己調整学習の能力が向上する可能性がある。