1997 年 7 巻 1 号 p. 21-31
看護学生の臨床実習における学習の阻害要因の一つに、実習に対する気がかりや不安感が挙げられる。
実習での学習体制をととのえるには、学生の不安感の実態を知り、それに即応した教育的配慮が必要であると思われる。
本研究では、精神科実習に対する不安感の変化を明らかにすることを主目的とし、あわせてその変動要因を検討した。研究方法は、VTR視聴前後および実習期問中の『状態不安』と『不安内容12項目』の不安度を点数化し、分散分折(F検定)を行った。その結果、不安度の変化には、①実習開始時増大型、②実習早期急減型、③実習漸減型、④VTR学習有効・実習漸減型の4パターンが認められ、各パターンの変動要因について検討を加えた。