日本看護学教育学会誌
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原著
臨床経験による看護婦の看護アセスメント能力の変化
−卒業直後と4年目の縦断調査から−
土岐 初恵大島 弓子高嶋 敬子黒坂 知子岡部 幸枝鈴木 萬壽子
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1998 年 8 巻 1 号 p. 1-15

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抄録

看護アセスメントは患者に個別的なケアを提供するためや看護の専門性を明確にするために重要であり、看護基礎教育ではこの能力の育成に頂点をおいている。この能力は、科学的思考を基盤として幅広い知識・経験などが必要なため、卒業後、臨床においても継続的に伸びることが期待される。しかし、平成4年に行った筆者らの横断調査では、看護婦のこの能力は際だっては伸びていないことが明らかになった。そこで今回、筆者らはこの能力の変化を明らかにするために縦断研究を行った。対象は「卒業直後」の看護婦100名(平成4年)と臨床経験「4年目」の看護婦46名(平成7年)である。2回の調査とも方法、内容、分析を同一とし、紙上患者を用いた自由記載による質問紙調査で行い、集計結果を2回の調査間で比較した。

 その結果、看護アセスメント能力は、「卒業直後」と「4年目」共に低く、明確な変化はみられなかった。しかし、分析判断は「卒業直後」が、問題抽出と優先順位は「4年目」が有意に高いことが明らかになった。また、看護基礎教育課程の背景が看護アセスメント能力の変化に影響していることが推察された。

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© 1998 一般社団法人 日本看護学教育学会
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