日本看護学教育学会誌
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原著
看護教育機関における入学者選抜方式の検討
−入学試験と入学後の成績の関連性−
山本 昇
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1998 年 8 巻 1 号 p. 17-28

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抄録

入学試験成績と在学中の成績を追跡調査し、入学試験成績から入学後の学習の成果をどの程度予測できるかを検討した。A大学看護学部に1986年度から1992年度に入学し、卒業した743名を対象とした。選抜入学者(641名)の入学試験の英語、理科の成績は在学中の英語、自然科学系科目の成績と相関を示したが、他の科目の成績とは相関しないか、弱い相関しか示さなかった。在学中の各科目の成績を基準変数、入学試験の英語、数学、理科の成績を説明変数として重回帰分析を行った。入学試験成績は在学中の各科目の成績に影響していたが、その決定係数はほとんどの科目で0.1以下であった。中でも、数学の成績は在学中のほとんどの科目成績に影響しなかった。入学者選抜方式として選抜入試と推薦入試が併用されるようになった1990年度以降の入学者について、在学中の成績の平均値を比較すると推薦入学者の方が選抜入学者よりもよかった。また、1986年度からの選抜入試による入学者について、在学中の成績を比較すると、浪人入学者の方が現役入学者に比べて悪かった.各年度毎に選抜入学試験で上位30名の入学者で看護学の講義・実習の成績で上位30位以内に位置する学生は10名以下であり、下位20名以内に5名前後いた.これらの結果は、看護教育に適する人材を選択するため、入学試験方法の検討が必要であることを示唆している.

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© 1998 一般社団法人 日本看護学教育学会
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