2025 年 13 巻 2 号 p. 6-17
目的:役割理論に基づき、地域包括ケアシステムにおける看護師への役割期待の構成要素を検討する。
方法:社会的規範および役割観念から役割期待を抽出し、地域包括ケアシステムにおける看護師への役割期待を測る尺度を作成し、地域包括ケアに携わる看護師以外の職種に対し、期待度および実践度を調査した。分析は、項目分析、妥当性の検討として因子分析、ω係数を採用した信頼性分析、Wilcoxonの符号付順位検定を用いた役割期待度と実践度の分析を行った。
結果:社会的規範と役割観念から導き出された役割期待を構成する要素は、55項目から36項目に集約され、《患者を包括的にとらえその人権を尊重するとともに、患者が希望する生活を継続できるよう支援体制を構築する》、《患者に必要な支援がいきわたるようにあらゆる事態を想定し支援のコーディネートをする》、《患者が必要とする看護ケアを実施する》の3つの役割期待が抽出された。
結論:役割期待を構成する要素の検討結果から、集約された36項目は役割期待を反映すると判断した。